「非常に感受性が強く敏感な人」を指す、HSP(Highly Sensitive Person)という言葉。最近ますますテレビや書籍、SNSなどで取り上げられることが増えてきました。
HSPという考え方は、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱したものです。病気ではなくあくまでその人が持つ「気質」とされ、実は5人に1人がHSPだといいます。
繊細で疲れやすいHSPは「仕事がつらい」と思うことも多いでしょう。しかし、そんな気質を理解して対策をとれば、今よりも快適に働くことができます。この記事では、HSPが仕事で少しでもラクになれる秘訣を紹介します。
1. 自分が快適な状態を把握する
HSPは周りからの刺激に対してとても敏感です。ただし、その程度は人によって異なります。そのため、まずは自分がどういう状態だと快適なのか、逆にどういう環境は辛いのかといった目安を知っておきましょう。
例えば、以下のようなものが挙げられます。
- 5人以上の前で話すのは苦しいけれど、1対1なら話せる
- 直接会って話すのは苦手でも、電話なら少しは気がラク
- 会議での発言は苦手でも、事前に案を提出することはできる
- 満員電車での通勤は辛いけれど、各停電車で空いていれば快適
自分の中でこういった基準がハッキリしていれば、事前に対策を取りやすくなります。HSPは先回りして察する能力が高いことが多いです。自分が辛い状況に陥りそうであれば、それを回避する方法を工夫・提案してみましょう。