2.優先順位やマイルールを決める

さまざまなことが「見えすぎる」のもHSPの傾向です。それはもちろん、優れた才能であることは間違いありません。

しかし「この仕事も済ませた方がいい」「あの件も確認しておかないと」と、あれもこれも気になってキャパオーバーになりがちです。刺激過多の状態はHSPをひどく疲れさせますし、一度にたくさんの仕事を抱えるのは向いていないのです。

そうならないために、明確に仕事の優先順位を決めておきましょう。「今日はこれだけ」という線引きも大切です。加えて、次のようなマイルールを決めてみてはいかがでしょうか。

  •  頼まれた仕事は、1時間以内に終わるものだけ引き受ける
  •  会社の電話は3回に1回しか出ない
  •  定時以降は新たな仕事に着手しない

このように自分の行動基準を決めておくと、その場の状況に左右されず動けるようになります。自分が働く上で「大事にしたいこと」を再確認し、それを守るためのマイルールを考えてみてください。

3.刺激から離れる・遮断する

職場に攻撃的な人がいる場合、HSPはとても消耗してしまいます。そういった人とは意識的に距離をとるようにしましょう。心の距離というよりは「物理的に」です。その場から早々に立ち去るか、どうしても接する必要がある時は、相手からそっと10cm離れてみるだけでも違います。

大きな声で話す人や、咳払い、キーボードの音などが気になる場合は、可能なら耳栓やイヤホンを使ってみてください。「気にしない」ことは難しいので、物理的に音を遮断・軽減するのです。

また、会議やプレゼンなどで視線が気になる時には、メガネ(だてメガネ)をかけても良いでしょう。自分の前に1枚“フィルター”を設けることで、刺激を軽減することに役立ちます。パソコン用のメガネならPCからの光刺激も抑えられますし、普段かけない人でも取り入れやすいはずです。