コロナ禍で家事負担は増えたはずなのに、なぜか男女ともに「家事の分担に賛成」の意見が減少。同調査ではその要因について、分担を諦めた「諦め妻」が増えたのではないか?としています。
たしかに、妻が家事で忙しくしていても夫が積極的に家事をしてくれない家庭や、今までに何度となく家事分担について話し合ってきた夫婦は多いでしょう。「もう家事分担で夫と揉めるのが面倒くさい」と、諦める妻は多いのかもしれません。
忙しい妻は夫に家事の大変さを理解してほしい
家事分担は夫婦間でお互いが納得できる形にできるのが一番です。ただ実際は、帰りが遅い夫や家事が苦手な夫と分担をするより、自分でやってしまった方が早いと考える妻も多いでしょう。その代わり、働きながら家事をすることの大変を、自分の夫には理解してほしいと思うのは自然なことではないでしょうか。
筆者が子供の頃、母が父に洗濯物を畳むのを頼んだことがありました。進んで家事をするタイプではない父に、母が満足する畳み方ができるとは思えませんでしたが、案の定、畳まれた洗濯物に注文をつける母を見て、子供ながらに「文句を言うくらいなら頼まなければいいのに」と思ったものです。
今考えれば、母は父に家事の大変さの一端を知ってほしかったのかもしれません。時間をやりくりして一生懸命やっていても、家事は普通にできるのが当たり前だと思われがちです。クタクタになりながらも仕事に家事育児に頑張っていた当時の母の気持ちが、同じ立場になってようやく理解できるようになりました。