なぜ家族や介護スタッフが疑われやすいの?
本人にとって「身近な人」だからです。
たとえば、私たちも自分の部屋のものがなくなったとき、探しても見つからなければ、近くにいる家族に「私のスマホ、どこにあるか知らない?」「私の消しゴム、学校に持っていった?」などと確認しますよね。
わざわざ外から泥棒が入ったとは思わないのではないでしょうか?
認知症の人たちもまったく同じです。大切なものが見つからなければ、一番介護をしてくれている人や、一緒にいる時間が長い人に尋ねたり、疑ったりするのです。
家族や介護をしている人は、「こんなに心を込めてお世話しているのに…」と悲しく感じるかもしれませんが、「身近な人・一番介護をしている人だからこそ疑われているのだ」と発想を転換すれば、少し気持ちが楽になるかもしれません。