貯蓄をするために意識すべきこととは

一般的に、専業主婦世帯よりも年間収入が多くなる共働き世帯。それゆえの落とし穴もあるようです。共働き夫婦が貯蓄をするためには、どんなところを意識すればいいのでしょうか。

【目標を共有する】

「共同お財布をつくってお互い定額を入れ、あとは別々で管理をしています。私自身の貯金はあまりないです。でも、教育資金をしっかり作りたいので、そろそろ見直しどきかも……」(Aさん・30歳)

2人分の収入があるゆえ、独身時代と同じようにそれぞれの価値観でお金の管理をしているなら要注意。自分が自由に使えるお金が多いと、使途不明金も多くなりがちです。定期的に家計状況やボーナスの使い道を確認しあう、貯蓄目標を立てるなど、夫婦でしっかりと将来のお金について意識を共有するようにしましょう。

【支出を明確にする】

「お互い正社員だったときは旅行や外食で使いすぎていました。今は子育て真っ最中のパートタイマーなので、家計簿をしっかりつけて支出を管理しています。当時よりも貯金できていますね」(Fさん・34歳)

きちんと貯蓄をしていくうえで、支出を把握しておくことは大切なポイントです。支出を可視化することで、引き締められるところが見えてきます。生活支出は夫婦でしっかり共有し、責任の所在をハッキリさせて管理していきたいものです。夫婦で共有できる家計簿アプリなどを活用するのもいいですね。

【先取り貯金する】

「共働きですが、住宅ローンと育ち盛りの子どもが3人いて余裕はまったくありません。貯金はできたらする、では絶対無理。学資保険などで強制的に貯めていかないと、すべて使途不明金に」(Wさん・47歳)

月の余剰金を貯蓄にまわそうと考えていても、なかなかうまくいかないもの。使う前に貯蓄分を先取り貯金する、解約しづらい学資保険や個人年金を活用するなど、あらかじめ貯蓄を確保しておくのがおすすめです。教育にお金がかかる時期は貯蓄分を減らすなど、適時調整しながら無理のない範囲で取り組むといいでしょう。