共働きなのにどうして貯蓄が少ないのか

共働きと専業主婦世帯では、どのような暮らしぶりの違いが見えるのでしょう。総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)―2019年(令和元年)平均結果―(二人以上の世帯)」から、さまざまな項目をピックアップしてみました。

【食料費】専業主婦:77,189万円/共働き:78,552万円・
【被服及び履物】専業主婦:12,810万円/共働き:14,395万円
【教育】専業主婦:18,800万円/共働き:23,710万円

食料費・被服など生活支出面に関してそこまで大きな差はみられないようですが、教育費では共働き世帯の方がお金をかけている様子がうかがえます。また、ほかに目を引くのは住宅ローンを払っている世帯です。共働きで住宅ローンを払っている世帯は50%、一方で専業主婦世帯では38.2%にとどまります。先述のデータによると、負債も専業主婦世帯より共働き世帯のほうが多いことが分かっています。住まい環境や教育に関するニーズなどが、貯蓄額の差につながっているのかもしれませんね。