とある会社に勤務する中堅社員の主人公。ある日突然、係長から「最近ちょっと太ったんじゃないか?」と指摘されます。食欲の秋。たしかに、ちょっとだけ食べすぎたような気も…。

「そうですか?」と軽く受け流そうとすると、係長はでっぷりと太った自分のお腹を棚に上げて「だらしないぞ、全く。自分の体型も管理できないやつに仕事を任せたくないんだよなあ~。」と、根拠があるのかないのかよくわからない、独自の仕事論を述べ始めます。

「あんたのほうが管理できていないだろ…。」と部下が心の中でつっこむと同時に、頭の中で、いつものごとく妄想スイッチが入ります…。

TVから流れてくるニュース。神妙な面持ちのアナウンサーが原稿を読み上げます。「本日より、体型を管理できない人の仕事を法律で禁止します。」どうやら全国的に「体系管理優先法」なる法律が施行されることに決まった様子。

「マジかよ…。」と半信半疑で出社すると、会社の入口にはセンサーを持ったロボットが待機。出社した人たちの身体に機械をかざし数値を取っています。主人公が入口を通過すると、機械からピッという音がして、ロボットから「ローレル指数140。仕事を許可します。少し太ってきているので、注意してください。」というメッセージが。

…危なかった。今度は気をつけよう。

すると今度は背後からけたたましい警告音が!どうやら主人公の後からやってきた係長がセンサーに引っかかってしまったようです。ロボットが「ローレル指数160。体型を管理できていません。仕事を禁止し、強制送信施設に移送します。」と言いながら、係長を拘束。「放してくれえ~」と情けない声を上げながらどこかに連れていかれる係長…。