近年は世帯年収が年々減少傾向にあり、共働き世帯が増加しています。そんな中、育児と仕事の両立で悩む女性も増えているようです。今回は、ワーキングマザーの苦悩エピソードとその打開策を考えます。

世帯年収が多い世帯ほど女性の有業率が高い!

働く女性の数は年々増えていますが、総務省が公開している「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2019年(令和元年)平均結果-(二人以上の世帯)」を見ると、以下のように世帯年収が多い世帯ほど女性の有業率が高いことがわかります(二人以上の世帯のうち勤労者世帯の「世帯主の配偶者のうち女の有業率(%)」を参照)。

  • 年間収入階級       女性有業率
  • 200万円未満          8.8%
  • 300~350万円       26.9%
  • 500~550万円       46.8%
  • 550~600万円       57.6%
  • 700~750万円       55.7%
  • 1,000~1,250万円     66.4%
  • 1,500万円以上       71.2%
  • 平均           53.2%

年間収入が550万円以上になると世帯主の配偶者のうち女性の有業率が50%を超えることから、夫の収入のみで500万円以上賄えている家庭は、少ないのかもしれません。