「身銭を切る」株式投資は最高の金融教育~座学セミナーはお金のムダ?

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日本人は金融リテラシーが低いと言われます。筆者は全くそんなことはないと思いますが、金融庁あたりも国民の金融知識を向上させたいと考えているようですし、商魂たくましい民間業者では金融教育ビジネスをどんどん拡大しています。授業料は決してお安くないようですが…。

そこで今回は、金融知識は独学で身につけるべきとの観点で、株式投資が最も効率のいい勉強方法であることを論じたいと思います。

就職後、すぐに株を購入

筆者の父親と祖母が株式投資(以下、株)をしていたこともあり、高校生あたりから株には興味を持っていました。

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とはいうものの、当時でもまともに株を買うには最低100万円程度のお金が必要です。そんなお金は持っていませんでしたから、日経新聞の株式欄をチラ見したり、ラジオ日経(かつてのラジオ短波)の株式実況放送を小耳に挟んでいたりしていました。専門用語もよく分かりませんでしたが、“株はこうやって儲けんるんや”と面白がっていた記憶があります。

その後就職をするのですが、入社後は初ボーナスで株を買うことを決めていました。というのも、経済動向や企業業績を理解するには株を買わないとお話にならないと考えていたからです。当時インターネットはありません。情報源は日経新聞か会社四季報、そして口コミです。

口コミは噂レベルのものから、インサイダー的な情報まで玉石混交でした。もっとも、新入社員にインサイダー情報がもたらされるわけはなく、「(民営化後の)NTT株は儲かる」といった既知で他愛もないものが伝わってくるだけでした。

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執筆者
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。