前回の調査結果を比較すると、生活に対する不満を抱く人の割合(不満レベル高・中・低の合計)は、第1回が98.8%だったのに対して、第2回は97.2%と微減になりました。また、不満意識「高」の人の割合は、41.4%から33.6%と7.8ポイント減少しており、不満レベルは緩和の傾向にあると言えそうです。

先ほど挙げた5大不満分野についても、今回の調査では商業施設や飲食店の営業再開もあったことから、下図のように「リフレッシュ」と「ショッピング」への不満は、前回に比べて10ポイント以上のスコアダウンとなっています。

コロナ禍が長期化することで不満の内容に変化も

このように、全体的には人々の不満は緩和傾向にある反面、前回調査では見られなかった不満が今回の調査ではいくつか表れています。

「子どもの行事中止/家族での思い出が作りにくい(2.4%)」「転職・就職活動がしづらい(1.8%)」「冠婚葬祭などのライフイベントの縮小・延期(1.2%)」といった内容で、不満を感じている人のパーセンテージ自体は低いものの、いずれも人生に大きく影響を与えることに対する不満です。

また、通勤や通学が再開した状況では「どこまで除菌するか」など他人との衛生意識にギャップがあったり、車で行ける距離の小旅行が注目される中で「自分は車がないからどこにも行けない…」と感じるなど、長引くコロナの影響で他人と比較して不満を感じる声もあがっています。