具体的にはどうする?アサーティブな会話例
では、具体的にはどう実践すればよいでしょうか。
【例1】
急に仕事を頼まれて断りたい…そんな場面をイメージしてみましょう。アサーティブな対応は、以下のようになります。
「今はこの仕事を進めているため、明日なら対応できます。いかがでしょうか?」
こう答えれば、自分の状況を率直に伝えることができ、かといって単純に拒否するわけではなく、代替案を提示して向き合う誠実さがあります。これが自他尊重のコミュニケーションです。
【例2】
会議で自分の意見に反論された時には、どう対応するのが望ましいでしょうか。
「なるほど、Aさんはこういう意見ですね。確かに有効な面もありそうです。私はこう思うので、例えばB案から試してみるのはどうでしょう」
こちらは、IメッセージとDESC法を含んだ対応例です。どちらの意見も尊重し、対等な立場で議論ができるでしょう。
【例3】
依頼した仕事が進んでおらず、催促したい場合はどうでしょうか。
「今この件が止まっています。3日後までに完了しないと、私も先のスケジュールが心配です。もし難しいようならCさんにも協力してもらうか、今回は少し対象を限定しましょう」
こちらもIメッセージとDESC法を活かした例です。こういった伝え方なら、相手に嫌な思いをさせにくく、対応してもらいやすいでしょう。