今回、日本では暴落時に口座数が増えたと聞きますが、そうであれば健全です。ただ、米国などではロビンフッドなるスマホのアプリを使って初心者が手数料無料で株式取引を始める事例も多いようですし、日本でも一部でそうした話は聞こえてきますので、第3の条件は少し要注意ですね。

当事者は盛り上がり、部外者は醒めている

平成バブルの時は、日本国内が大変な盛り上がりであったのと対照的に、海外では醒めた眼で日本を見ていたようです。米国のITバブルの時も同様です。

今次局面では、株式市場の参加者は盛り上がっていますが、それ以外は醒めた眼で見ているようですので、第4の条件は当てはまっていると言えそうです。

バブルだとしても、小遣いで遊ぶ分には構わない

今次局面がバブルか否かは、筆者の4条件に照らすと微妙な所です。特に一部の銘柄については、大事な生活資金等を株式投資に突っ込むのは止めておいた方が良さそうです。

もっとも、小遣いの範囲内でバクチを楽しむのであれば、バブルの時ほど楽しい時はありません。あくまでも小遣いの範囲の遊びと割り切って投資するならば、悪くないでしょう。

当然ですが、筆者は投資を勧めているわけではありませんので、投資する場合には自己責任でお願いしますね。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。

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塚崎 公義