株価は今、バブルなのか? 4つの条件で株式市場を検証する

「今回だけは事情が違う」という人が出てくる

バブルの時には、「こんなに高いのはバブルでは?」という人が出てきて、「今回だけは事情が違うのだから心配無用」という人が出てきます。たとえば平成バブルの時には「日本経済は米国に勝った。世界一の国の株価が高いのは当然だ」と言われていたものです。

今次局面においては、何か特殊な事情があるわけではなく、「大胆な財政金融政策が続くに違いないから大丈夫だろう」といった平凡な理由が語られているので、その意味では第一の条件は満たしていないかもしれません。

巣ごもり銘柄、デジタル銘柄等々の一部の銘柄については「コロナで世界が変わるから」といった理由で買われている面があり、バブルの匂いを感じますが、平均株価に関しての匂いではなさそうです。

株高なのに金融が緩和されている

通常、バブルの時には景気が良く、インフレになるので金融が引き締められてバブルが途中で崩壊するものですが、何らかの事情で金融引き締めが見送られるとバブルが拡大しかねません。

たとえば平成バブルの時にはプラザ合意に伴う円高で物価が安定していたため、景気は過熱しても金融は引き締められませんでした。

しかし今次局面は、そもそも景気が過熱とは正反対の状況ですので、第2の条件に当てはまるか否かのチェックをすること自体が的外れと言えるでしょう。

初心者が大量に流入してくる

今まで株式投資に興味がなかった人が大量に市場に流れ込んできたら、要注意です。奥方(あるいはご主人)が井戸端会議で隣人の儲けた話を聞いて「株って簡単なんだ。私もやってみようかな」と言い始めたら、ご主人(あるいは奥方)は持っている株を全部売りましょう(笑)。

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塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。
現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。
(近著)
なんだ、そうなのか! 経済入門
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経済暴論: 誰も言わなかった「社会とマネー」の奇怪な正体
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(雑誌寄稿等)
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