年収800万円世帯の負債はいくらか

十分な預貯金がある一方で、勤労者世帯は住宅ローンの返済に追われる時期でもあります。

勤労者世帯の年収800~900万円未満の世帯は持ち家率が87.2%です。全世帯の平均持ち家比率が79.5%ですが、全ての層の中で800~900万円未満の世帯が、最も高い持ち家比率となっています。

ちなみに、持ち家比率は、年収650~700万円未満世帯でも81.5%と8割を超え、日本人の持ち家志向の高さがうかがえます。

それでは住宅・土地を含めた負債の状況を見ていきましょう。

800~900万円未満

負債・・・1,057万円

〈内訳〉

住宅・土地のための負債・・・992万円
住宅・土地以外の負債・・・44万円
月賦・年賦・・・21万円

前項で述べた貯蓄と負債を比較しますと、貯蓄のほうが負債より多く、480万円の黒字です。

預貯金にも余裕があり、無理のない返済を行っているため、収入の中から貯蓄に回せているのかもしれません。

高所得世帯の特徴とは

負債と赤字の関係を見てみましたが、住宅ローンの返済中はローンを一気に返済する必要はないため、急に収支のバランスが崩れることはありません。

上述したように、高所得世帯になるにつれ、貯蓄に回す金額が安定しているため、貯蓄と負債のバランスはだんだん良くなってくるのです。

おもしろいのは、各層における女性の有業率です。下記をご覧ください。