⑨ 入浴後は体を冷やさないよう服装に注意
お風呂から出ると緊張感がなくなり、対策を怠ってしまうことがあります。脱衣室は暖かいからと、薄い洋服を着たり、上着を着なかったりすると、廊下などに出た際、気温差で急激に血圧が上がる可能性があります。
居室は暖かくできても、廊下まで暖めることは難しい場合も多いです。入浴後にも危険があることを忘れずに、脱衣室から出ても寒くない服装を心がけましょう。
さいごに
「ヒートショック」は、持病がない高齢者でも起こりやすいものです。とくに冬は、血圧の急激な変動に注意しなければなりません。
今回紹介した9つの対策は、1人で入浴をしている高齢者にでも、おこなえるものが多いです。介護をしている人と、高齢者自らが意識して心がけることで、「ヒートショック」は防ぐことが可能です。入浴前、入浴中、入浴後と常に対策をおこない、安全に気持ちよく入浴できるようにしましょう。
【参考】
(※)「冬季に多発する入浴中の事故に御注意ください!-11 月 26 日は「いい風呂」の日- みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故 ② 」News Release 平成30年11月21日 消費者庁
鈴木 咲季