朝晩の冷え込みが気になる季節になりました。そろそろ衣替えや、暖房器具の用意を始めたご家庭も多いかもしれませんね。
「ヒートショック」という現象をご存じでしょうか。
ヒートショックは、急激な温度の変化によって、血圧が大きく上下することで起こり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす、とても危険な現象です。11月~3月の寒くなる時期に起こりやすいとされ、年々増加する高齢者の浴槽内での溺死・溺水の多くの原因であると考えられています。(※参考:消費者庁資料)
そこで今回は、筆者が、介護施設でおこなっていた「ヒートショック」の対策を9つ紹介し、介護福祉士ならではの入浴方法・介護方法をアドバイスしていきます。
どれも簡単にできる対策です。ぜひご家庭で参考にしてみてください。
「ヒートショック」を防ぐ9つの対策とは
① 入浴は食後1時間以上あけ、血圧を確認してから。
食後1時間以内の入浴は、控えるようにしましょう。
食べ物を消化するとき胃に血液が集中するため、血圧が低くなることがあります。低血圧状態での入浴は、さらなる血圧低下やめまい、貧血などを引き起こすため、できるだけ避けるのがベストです。
また、入浴前には必ず血圧を測るようにしましょう。高齢者は、元気そうに見えても血圧が正常値でない場合があります。極端に血圧が高かったり、低かったりすれば、「ヒートショック」を起こしやすい状態です。
血圧が正常であることを確認してから、入浴することが大切です。