④ シャワーの温度は、介護者が最初に必ず確認する

シャワーの出始めが、水のように冷たかったという経験はありませんか?

お湯として出てくるまでに少し時間がかかる場合があるため、必ず介護者が入浴前にシャワーの水を出し、温度を確認しておきます。

高齢者がいきなりシャワーを体にかけてしまい、水だった場合、心臓に大きな負担がかかります。血圧が急激に上がり、倒れてしまう可能性もあるため、シャワーの温度には細心の注意を払いましょう。

また、途中でシャワーが急にぬるくなったり、水になったりすることがまれにあります。介護者が体を洗ってあげる場合は、シャワーヘッドの近くを持ち、人差し指や中指がお湯に触れるようにして、常に温度を確認しながら介助しましょう。

⑤ お湯は心臓に遠いところからかける

お湯をかける際は、手や足などといった、心臓から離れたところからかけましょう。急に心臓付近にお湯をかけてしまうと、体が驚き、血圧が急激に上がる可能性があります。体の末端からお湯をかけ、徐々に腕や太もも、お腹、肩、背中というように心臓に近づけていきます。

昔からの習慣で、最初に心臓付近にお湯をかける高齢者も少なくないため、介護者は「足からかけてね」などと声かけをすると良いです。