プレゼントは子供夫婦に相談してからが無難

孫の初節句や七五三などのお祝いも、シニアにとってはとても楽しみなものです。かわいい孫のためにと、立派な兜やひな人形を買ってあげたいと思うのも、ごく自然な感情でしょう。

筆者の友人の両親は、一人娘の初孫ということもあり、驚くほど大きな鎧飾りをプレゼントされていました。友人宅にお邪魔すると、和室には戦国時代の武将の兜を彷彿とさせる鎧飾りが置かれていて、それはそれは立派なものでした。

別の友人宅では、ガラスケースに入った小ぶりな兜が部屋の棚に飾られていました。彼女は義理の両親に初節句のことを聞かれた際、「小さめのものでお願いします」と伝えたそう。広いお家なので、飾る場所がないわけではありませんが、「片付けておく場所も必要だし、ガラスケースに入っていたら箱から出すだけで済むし」と、話していました。

2つのケースは両極端かもしれませんが、必ずしも昔ながらの兜や雛飾りが好まれるわけではありません。また、孫へのプレゼントにしても、子供夫婦に聞いてから渡す方が無難だといえるでしょう。

おわりに

孫と一緒に外食したいと考えるシニアが多いことからも、孫と楽しく過ごすための孫消費は必要不可欠なものだといえます。ただし、懐具合は人それぞれ異なります。調査結果はあくまで参考程度にとらえて、世間体にとらわれない孫消費が大事なのではないでしょうか。

【参考資料】
シニアの生活意識調査2020」(ソニー生命)
ランドセルは誰が買う?祖父母にお願いする?よくある疑問の解決法とは」(株式会社セイバン)

中野 令子