胸が大きくてよかったことはほとんどない
胸が大きいとこうした身につけるものの購入に困ることはありますが、一方で同性からは羨ましがられることが多々あります。しかし、筆者は経済的な理由を除いても「胸が大きくてよかった」と感じたことはほとんどありませんでした。むしろ、嫌だったことや現在進行形で嫌なことのほうがたくさんあります。
まず、運動部に所属していた学生時代は胸が邪魔で走りづらかったので、運動競技においては不利に感じていました。またスポーツブラでおさえていても走るたびに胸が揺れるので、どことなく視線を集めている気がして思春期の時分には精神的に嫌でした。
大人になってからも、胸が大きいととにかく偏見の目で見られることが多々ありました。最も多かったのは異性からの「頭が悪そう」、「軽そう」といったバカにされた視線。そのため、特に気にしていた大学生時代はさらしやスポーツブラを買って、胸を押さえていた時もありました。
そして最も嫌だったのは、こうして胸が大きいがゆえの悩みを吐露すると、同性異性にかかわらず「自慢でしょ?」と嘲笑され、全くその境遇を理解してもらえないこと。そのため悩みについて口外できず、胸を小さく見せるブラや洋服を着るなど、まるで自分の胸が“よくないもの”かのような扱いを自分自身がしてきました。