開口一番そのように語るHさんに少々面食らった筆者。
でも、筆者からみると、栄養バランスを考えた献立だし、何よりお弁当や昼食を作らなくてすむなんて、主婦にとってはありがたい! それに「同じ釜の飯を食う」ではないけれど、クラスメイトと同じご飯を食べる時間も楽しいものだと思いますが…と伝えると、Hさんからはこんな返答が。
「私も夫も子供のころ、給食の時間が苦痛で仕方がありませんでした。苦手な物が多くて、食べるのも遅い。休み時間はおろか、掃除の時間も授業が始まっても、自分だけ教室の隅で給食を食べ続ける屈辱。周りの友人から『まだ食べてるの?』なんてからかわれて…。親に『給食が嫌だ』と訴えても、『ワガママいうな』で終わり。給食のせいで、私の小学校生活に、いい思い出はひとつもありません」
Hさんの子供も偏食気味で食が細いのだとか。「我が子が給食で苦労するのが目に見えているのに…それを黙認するのですか? 給食費を支払わないのは、我々の精いっぱいの抵抗なのです」
納得しがたい理由、果たして解決策は…?
いっけんもっともらしい理由ではあるけれど、やはり釈然としない筆者。
「では、お弁当持参の私立の学校に行かせるとか、無理矢理でもお弁当を持参させるとか…方法はあるのではないですか? 今は、現にお子さんは給食を食べているんですよね? 食べているのに払わない、では筋が通らないと思うのですが…」