「キャリアを諦める女性は60%」

2019年12月に世界経済フォーラムより発表された「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数2020」では、日本は153カ国中121位。

先の女性閣僚の割合を見ても明らかであるように、働く現場ではいまだに女性の活躍に力点が置かれていないことが明らかになっています。

2020年3月に発表されたThe Dream Collective Global Pty Ltdによる「働き方の多様性に関する意識調査」では「現在の職場環境に満足していない」という人が37%(「あまり満足していない」約26%、「全く満足していない」約12%の合計)。その理由を男女別に見ると、「給料が少ない」ことを挙げた男性が57%であるのに対して女性は69%と10ポイント以上の差がありました。

また、「キャリアアップのチャンスはない」と回答したのは、20歳代男性43%に対し20歳代女性60%と、キャリアアップに諦めを感じている女性の多さが認められました。

職場内での男女格差を感じる経験も少なからずあるようです。たとえば、「同じ仕事をしても評価されるのは男性社員」や「同じ役職でも女性はサポート役ばかり」、「育児は女性の仕事という根強い偏見」など。

これらの性差による「働きづらさ」を味わい、キャリアアップを諦める女性も多くいるようです。結婚や出産によるキャリア中断も解決しにくい悩みどころでしょう。では、次に、仕事と育児を両立している「ワーキングマザー(ワーママ)」のリアルに迫ります。