親世代の頃に比べてグループ学習や発表する機会が格段に増えており、学力のある子の活躍する場が多くなっています。こうした学習スタイルでは、低学年の間は冷やかしの対象になっていても、高学年になれば大活躍してクラスメイトから頼られる存在へと変貌していくのです。

また、問題をすぐに解いた子が分からないで困っている子を教えたり採点する「ミニ先生制度」を実施しているケースもあるなど、公教育が変化し、地方でも学力のある子は学年が上がれば上がるほど存在感を増す土壌ができてきています。

外野の声に負けないで!

地方の勉強ができる子は、教育熱がものすごく高い家庭なわけでもないのに周囲に勝手な噂を流されることがあります。「出る杭は打たれる」とは言いますが、悪いことをしていないのに辛いことを経験することもあります。

こうした”空気”がそう簡単になくなるとは思えませんが、様々な知識を得て視野を広げることは子どもの未来を明るいものにします。

現在の公教育は知的好奇心のある子が活躍できるようになってきています。「運動や友達と遊ぶことも大切だけれど、コツコツ勉強することは将来の選択肢を広げ、人生を豊かにすると」説明し、子どもに寄り添いながら外野の声を気にしない心を持つ子に育てていきたいですね。

【参考資料】「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」(文部科学省)

中山 まち子