真っ先に「金融機関への相談」を
こうした事態を防ぐため、今まさに住宅ローンの返済が厳しいという人が真っ先にとるべき行動は、借入先の金融機関に相談することです。金融庁は現状の景気を踏まえ、金融機関に対し「住宅ローンなどの条件変更には柔軟に対応すること」と要請をしています(※1)。
支払い額の一時的な減額のほか、返済期間に猶予が与えられるなど、状況に応じて検討してくれます。
ローンの借り換えで毎月の返済額が下がることも
現時点では返済ができているものの、今後の収入減を見据えて返済計画を見直したい、と考えている場合は、住宅ローンの借り換えの検討も有効でしょう。
オンライン住宅ローンサービスの「モゲチェック」を提供している株式会社MFSが実施したアンケート調査では、回答したユーザーの約65%が住宅ローンを借り換えたことで100万円程のメリットを得たという結果が出ています。さらには、半数以上の人が月々の返済額が5,000円以上少なくなったそうです。(※2)
ただし、住宅ローンの借り換えの際には一般的に手数料がかかるため、借り換え前と後でどのくらい金額に差が出て、手数料や今後の金利の見通しを含めた返済総額が本当にお得になるのはどちらなのか、慎重に見極めたうえで決断しましょう。