働き方の多様化が少しずつ進み、副業を認める企業も増えてきました。そんな中、複数の仕事に携わる「パラレルキャリア」や「複業」という新しい働き方が注目されています。
筆者もそんな働き方を実践する一人です。平日週2日は正社員として勤務し、残り3日はフリーランスの編集者・ライターとして活動しています。
今回は、自身の経験談も交えつつ、パラレルキャリアや複業とはどんなものか、そしてどんなメリットがあるのかを順に解説していきます。
パラレルキャリア・複業とは?
「パラレル」とは英語で「平行・並行・並列」を意味する言葉です。つまり、パラレルキャリアとは複数の活動に並行して携わり、キャリアを築くことを指します。
実はこの言葉、経営学者のピーター・ドラッカー氏が著書『明日を支配するもの』の中で提唱したものです。彼は、一つの組織に依存して働くのではなく“第二のキャリア”にも時間や労力を費やすべきだと述べています。
パラレルキャリアにおいては、無償のボランティアや社会貢献活動など、必ずしも直接的な収入の有無を問いません。一方、複業の場合は「複数の仕事」という意味合いが強くなり、いくつかの収入源がある状態を指します。
このように、二つの言葉にはやや違いがあるものの、実際には同じような意味で使われることが多いでしょう。なお、複業は基本的にすべてが本業であり、本業+副収入のための仕事を行う「副業」とはその点で異なります。
では、パラレルキャリア・複業の具体的なメリットを見ていきましょう。