漫画家の祭さんは、小明神さんとおみくじちゃんというチンチラの夫婦、そしてデグーの棟梁ちゃんと一緒に生活していました。しかし、夫チンチラの小明神さんは、胸に膿が溜まる胸腔膿瘍を患い、胸にチューブを入れるドレーン手術に挑んだものの、麻酔から目覚めることができずに亡くなってしまいます(第53話)。しかし、小明神さんの命を引き継ぐかのようにおみくじちゃんのお腹には新しい命が…。

新しく家族の一員となったチンチラべビーの「あみだ」ちゃん(たぶん♂)。妊娠・出産同様、育児も順調…かと思いきや、祭さんは、あみだちゃんの体重がなかなか増えないことに気がつきました。「おかしいな。飼育書だと生後3日もすると体重が増えてくるはずなのに…」と思いつつ、よくよく観察してみると、このところおみくじちゃんの機嫌がすこぶる悪い。どうやら、おっぱいの出が悪いのか、授乳が痛くてたまらないようなのです。

そこで、祭さんは念のためにと買っておいた、ヤギミルクを使って、人工保育をすることに。幸い母親のおみくじちゃんは、祭さんが自分の子どもに触るのを嫌がることはなく、こちらはすんなりと成功。美味しそうにミルクを飲むあみだちゃんの姿に、「ああ、やっぱりうまくおっぱいがでていなかったんやね」と、祭さんも一安心です。