航空株が買い時!?
このような新しい投資家の投資パターンはベテラン投資家とは違うようです。
例えば、多くの投資家から崇拝されるウォーレン・バフェット氏が航空株をすべて手放したというのに、それにつられて売りが増えて安くなった航空株をミレ二アルズは”買い時”と喜んで買っているというのです。
BARRON’S によれば、ロビンフッドでアメリカ航空株の保有者は3月に1万5, 000人でしたが、6月には60万人以上に増加したということです。株価は約2倍になっているというのだから驚きです。
とくに「モノより経験」を重視する旅行好きなミレニアルズにとって、航空会社には「馴染み」があるし、いずれまた自由に旅行出来るようになるだろうという期待と応援の気持ちが背景にあるようです。「馴染みのある会社から投資を」という意味では、初心者の基本に沿っているのかもしれませんが、専門家たちは予想外の行動に戸惑っているようです。
また、バフェット氏の判断さえ無視する彼/彼女らの投資情報収集は、ウォールストリートジャーナルや他の投資情報サイトなど定番の方法ではないのだそうです。TikTokやInstagramで見つけた面白そうなニュースや情報をSNSを通して交換したり、好きな業界専門情報サイトからトレンドを追うというやり方のようです。
コロナ禍の不景気でありながらも、ミレニアルズを中心に株式投資を始める人が増えるアメリカ。市場が好調なのもこのせいなのかという声もありますが、今のところはっきりとした証拠はないようです。それにしても、彼/彼女らの行動は従来の投資家や専門家達の調子を狂わせてしまうのではないでしょうか。今後の動きに注目したいです。
参考
(※1)BARRON’S “The Under-40 Set Discovers Day Trading”
(※2)CNBC “Why millennials are investing during this crisis — ‘We aren’t going to miss it this time’”
美紀 ブライト