家事シェアのためには、まず当事者意識が必要!

家の内外で求められる多くの役割をこなし、労働として認識すらされない「名もなき家事」。それらを一手に引き受けて疲弊していく妻たちがいる一方、パートナーから突然持ちかけられる家事シェアの提案に困惑した夫側の声も聞かれます。

Bさんは子どもの入園を機に外で働き出した妻に「共働きになったのに、自分だけが家事や育児をすべて負担しているのはおかしい。これからは2人で分担したい」と言われて戸惑ったとのこと。思わず「結婚して何年も経った今、どうして突然そんなことを言い出すんだ」と怒りの感情を露わにしてしまいました。

妻の側にしてみれば、共働きであれば、家のことも分担してやるべきだと当然のことを言っただけ。ところがBさんにとっては、結婚当初から家のことを妻がやっているのはそれこそ「当然」で、その価値観を変えるのは並大抵のことではないのです。

そもそも家事・育児に対する当事者意識に欠けているため、いきなり「家事をすべて妻へ押し付けてひどい」と糾弾されたインパクトが大きすぎたのかもしれません。

こうした状況下でなんとか価値観の溝を埋め、家事シェアをすすめていきたいとき、糸口になりそうなポイントが2つあります。