買い物に行ったときに、「あ、これ安いから買っておこう」「これはちょっと高いな…」などと、値段を見てあれこれ判断するのは至極当然のことです。しかし、子供たちが「これは安いね」「これはちょっと高い」などと値段の安い・高いを判断するのはいささか危険かもしれません。

今回は、子供の「たったのX円だから」という一言にモヤモヤしたママのエピソードをご紹介します。

「700円? 安いから買ってよ!」

Cさんは小学3年生の男の子のママ。小学校に上がってから、息子はすっかり買い物にもついてこなくなり、Cさんは一抹の寂しさを感じながらも「あれ買ってー、これ買ってー」の呪縛から解かれて買い物できる喜びを実感する毎日でした。

ある日、ショッピングモールに買い物に行こうとすると、めずらしく息子が「僕もついていく」とのこと。Cさんは久しぶりに息子とショッピングへと繰り出したのです。

ふたりでアレコレと話をしながらモール内を散策していると、息子が不意におもちゃ屋さんの前で立ち止まります。目の前には「特価」というシールが貼られたプラモデル。

「ねぇ、お母さん、これ買ってよ」と息子。

「ダメよ、今日はおもちゃを買いに来たんじゃないんだもの」とCさん。

すると、息子は「え〜、たったの700円だよ? 安いじゃん! 買ってよ!」と口にしたのです。「たったの700円」という言葉と「安いじゃん」という言葉にカチンときたCさん、家に帰ってから息子にこう説明したそうです。