ものの価値を教えるいい機会に
子供に「高い」「安い」という判断の仕方を教えるのは非常に難しいものです。かといって、子供たちが「これ安いから買って」などというのをそのままにしているのも…いただけません。
もし、子供が「これ安い」などと言ったら、「どうして安いと思うの?」とまずは聞いてみる。そこで、子供たちが何を基準に「高い」「安い」をジャッジしているのかを知るのです。そして、その答えの内容に応じてその判断が正しいのか、間違っているのかを教えてあげましょう。
まだお金を稼ぐことの大変さ、難しさを知らない子供たちが、独自の判断基準で「高い」「安い」と判断するのはある意味危険なこと。Cさんのように、子供が「これ安いから買って」などと発言したときこそ、子供が不適切な判断基準を持っていないかどうか確かめるチャンスです。ものの価値について教える、いいきっかけになるかもしれません。
まとめ
子供が「これ安いから買って」などと発言するのを聞いてモヤモヤ…という経験をした方は少なくないはずです。しかし、それを頭ごなしに叱っても、子供はきっと「お父さんやお母さんはいつも安いって言っているのに、なんで自分が言うとダメなんだろう」と反発を覚えてしまいます。
「高い」「安い」の判断の基準、物の価値観は成長するにつれて徐々に養われるもの。それまでは、私たち大人が、しっかりと「お金の価値」について教えてあげることが大切だと思います。
大中 千景