日本政府は巨額の財政赤字で破綻? そうならない理由は「国債」にある

日本人投資家には日本国債を買うインセンティブがあるので、日本政府の資金繰りは破綻しない、と筆者(塚崎公義)は考えています。

新型コロナ不況への対応として、政府は巨額の財政支出を行なっています。それにより財政赤字が増えて、日本政府が破産する可能性が高まると心配している人もいるでしょうから、数回にわたって財政を考えるシリーズを組むことにしました。今回は第1回です。

破産するか否かは資金繰りの問題

債務超過の会社が破産するとは限りません。たとえば銀行が融資を引き上げずに資金繰りが回っていれば、破産することはないからです。

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債務超過の会社に対して銀行が融資を引き上げない、というのは稀なことではありますが、皆無ではありません。銀行にはそうするインセンティブもあり得るからです。そのあたりについては拙稿『銀行が「再建困難な借り手も支援すべき」なのは、銀行の得になるから』をご参照いただければ幸いです。

そして、日本政府の場合には、まさに銀行等の日本人投資家が日本国債を買い続けているので、日本政府は巨額の赤字を続けていても資金繰りが破綻していないのです。

参考記事

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塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。
現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。
(近著)
なんだ、そうなのか! 経済入門
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(雑誌寄稿等)
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