このように、署名が義務付けられているのはクレジットカードが契約者本人のものであるという確認をするためです。署名をしていないクレジットカードは、原則として使用することができません。

ちなみに、署名といえばフルネーム(漢字)だと思っている方が多いかと思いますが、実はひらがなやカタカナ、ローマ字でもOKです。また、名字だけや名前だけ、イニシャルでも問題はないとされています。

重要なことは、クレジットカードを店舗などで利用するときに伝票に記入するサインが、カード裏面の署名と一致しているかどうかです。必ず同一の署名を記入するように気を付けましょう。

クレジットカードの裏面に署名をしないことのリスク

この記事を読んでいる方の中には、クレジットカードの裏面に署名をせずに、そのままカードを使用しているケースがあるかもしれません。しかし、クレジットカードの裏面に署名をしないことには、実にさまざまなリスクが潜んでいるのです。

①不正利用されるリスク

1つ目は、不正利用されるリスクです。

もし署名をしていないクレジットカードが、盗難・紛失によって悪質な第三者の手にカードが渡ってしまえば、まるで「不正利用してください」と言っているようなものです。

というのも、署名欄が空欄になっているため、第三者が契約者本人になりすまして署名をすることで、簡単にクレジットカードの不正利用を招いてしまう危険性があります。