Aさんは、「こんなお金持ちを見ているのに、私ときたらエステとか美容室で営業をかけられると、断るとケチと思われるかなと気になって、つい『じゃあやってみようかな』と無駄なオプションをつけてしまう。そのオプションにあまり意味がないとわかっていても、妙な見栄が邪魔してしまって…。これではいつまで経ってもお金持ちにはなれないなと思う」と笑いながら話してくれました。

いい意味でお金に執着する

続いては、ネット証券で富裕層顧客対応をしている20代女性のBさんです。「かなりの資産家でも、いい意味でお金にちゃんと執着して、お金を大事にしている人が多い」と言います。

「コスト感覚が鋭くて、何億円とある資産のうちのたった数百円、という見方を決してしない。私なんかは、資産家の人と話しているとそんな何億・何十億円とあるのなら数百円なんて誤差じゃないかと思ってしまうけれど、そこが一般人とお金持ちの人との差なのかなと思うくらい、みんなコストに対してシビア」とBさん。

さらに、「お金持ちの人たちは自分が有効に活用できていると感じないモノや、納得感のないものにお金をかけること自体が嫌いで、それは数百円だろうが1円だろうが多分同じなんだと思う。自分の資産をきちんと守る、自分の資産を自分が納得できることにしか使いたくない、という意識が強い。お金を大事にしてきたからこそお金にも大事にしてもらえるのかな」と話していました。

たしかに、自分が納得しないことには1円たりともお金を使いたくないというのは、お金を大事にすることと同じと言えるでしょう。