- 20歳代・・・220万円
- 30歳代・・・640万円
- 40歳代・・・880万円
- 50歳代・・・1,574万円
- 60歳代・・・2,203万円
- 70歳以上・・・1,978万円
どうでしょうか。資産がゼロの方を省いているので、当然ですが、平均値が大きく上昇しています。
金融資産ゼロの世帯は2013年にかけて上昇し、31.0%をピークに徐々に減少していますが、2004年以降で見てみますと、概ね20%前半で推移しています。令和元年は23.6%となっています。
あなたの周りに人が100人いるとすると、23人が預貯金を保有していないという状況です。
2020年はコロナショックの影響で、思いがけず職を失った方や給与が減少した方が、例年より多いことは間違いありません。今年度の統計では、預貯金等の保有額がどのように推移するのか、心配なところです。
「中央値」とは?
平均預貯金額の話をする際、平均値と比較して出てくるのが、「中央値」です。
「中央値」とはデータを値の小さいほうから順に並べた時に、ちょうどデータを半分に分ける値のことを言います。つまり、データの真ん中の値ということです。
例えば、年収が300万円の人が9人、1億円の方が1人いるとします。
平均値は1,270万円になり、中央値は300万円になります。
平均値で考えると、10人中9人の方は、自分の年収が平均値とかけ離れてしまったため、共感しにくくなります。逆に、「中央値」10人のうちの大多数が共感しやすい金額になりますね。
実際、各世代に3,000万円以上の金融資産を保有している方は、20代を除き、約2%~15%となっています。日本人の平均年収は441万円ですから、上述した例(9人が年収300万円、1人が年収1億円)の割合も、あながち、極端な例ではないかもしれません。
各世代の「中央値」は?
それでは、金融資産非保有世帯を含めた、金融資産保有額の中央値を見ていきましょう。