子どもを持つ家庭に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルスの感染拡大。3カ月に及ぶ臨時休校や、授業数確保のために夏休みが大幅短縮されるなど、前例のない事態が立て続けに起きています。
いつもならのんびり過ごせる夏休みもあっという間に終わり、2学期がスタートしました。新しい生活様式が実施される中、行事は軒並み中止され、授業がギュッと詰まった学校生活に子ども達は慣れてきたように見えるものの、問題点も出てきているようです。
異例づくめの2020年度、慣れるしかない子どもたち
新型コロナウイルスは老若男女問わず、これまでのライフスタイルを一変させました。学校生活への影響も大きく、一度に大勢の人が集まる運動会などの行事を中止、あるいは大幅に縮小する学校が続出しています。
筆者の子どもたちが通う小学校でも、予定されていた運動会や学習発表会など全学年参加型の大きな行事は全て中止になりました。学年別の行事でも、遠足や社会科見学の実施は例外なく見送られ、「工場見学に行かずに社会の授業で調べ物をする」という学校内で完結する形になっています。
子どもたちは何かと制限の多い毎日を送り、学習面でもずっと机の上だけで終始しています。校庭で気温の観測するなど、徐々に屋外に出る機会も増えてきましたが、校外に出ることはありません。こうなってみると、いかに今までの学校教育が多様性に富んでいたのかを痛感します。
子どもたちはというと、今年度が例外であることは理解しています。そして、一見、この窮屈さに順応しているようにも見えますが、本当は物足りなさを感じているようです。