まずは「1人でできる」と思い込まず、ワンオペ育児や共働きという環境では「女性1人で家事育児はできない」と思い切ること。

「できない」と思えば、便利家電を導入したり、お総菜やミールキットや冷凍食品を使ったり、一時保育を利用するなど、具体的かつ物理的な対処を取れ、ママも家族もみんなが安らげる家庭を築くことができるでしょう。

逆に、いつまでも「できる」「できるはず」「頑張る」と思い続けることで、物理的な対処が取れず、周囲に理解も協力も得られず、ママ1人が心身を疲弊させることになってしまうのです。

現在の育児世代の子どもたちが親になる頃には、今とは価値観も環境もガラッと変わっているでしょうが、親の姿を見ている子どものためにも、今から自分で変えていく意識を持つことが大切だと思います。

おわりに

自分らしい仕事・育児・家事のまわし方が見つかった筆者は、「今の生活がいい感じだ」と思えるようになりました。すると、今回のようなポテサラ論争や冷凍餃子論争も気にならなくなったのです。

時代がどんどん変化する一方で、価値観の変化は進みが遅いものです。手抜きへの批判は今後も出てくるでしょうが、「そういった価値観の人はいるけれど、自分には自分のちょうどいいやり方がある」と思えれば、そういった批判をスルーすることができるようになるのではないでしょうか。

永山京子