「1人でできる」という思い込みを捨ててみる
手抜き家事に罪悪感を感じる一番の問題は、ワンオペ育児や共働きといった環境の変化があるにも関わらず、「家事くらい女性1人で完璧にできるだろう」という思い込みが残ることでしょう。
実際に毎日やれば「家事くらい」ではありませんし、「完璧にできる」必要はなく、それぞれの家庭のやり方があったり、子どもが小さい間は簡略化するなど環境に合わせた変化があっていいものです。
また、家族で住む家のことですから「女性1人で」やるという決まりもなく、男性や子どもも家事をやることで暮らしが上手く回りますし、良い経験にもなって自立にも繋がります。
しかし昔から自然に女性が家事育児を行ってきたため、仕事に比べて「誰でもできて当たり前」と思われやすいのでしょう。また、家事育児は女性がやることだという価値観が根強いため、家事育児の具体的な大変さを経験することもなく、「それくらいできる」と思われがちです。
実際に家事育児を行う女性は、産後まだ体が戻らない中、泣き続ける赤ちゃんへの対処を手探りで行い、おむつ換えから授乳など全てのお世話を担い、夜は1~3時間しか連続で眠れず、1日中小さな命を守る緊張感を感じ続けます。
やっとハイハイをするようになっても、ニンジン半分を切り終える前に赤ちゃんが泣いて呼ぶため、3分と連続でキッチンには立てません。