●家(住宅ローン)
まず1つ目は住宅ローンです。
新築物件を住宅ローンで購入する方も多いと思いますが、新築物件を住宅ローンで購入するということは、買った途端に値が下がるものに対してわざわざ借金をして、元値の約1.5倍もの金額を返済しなければならないということです。
具体的に言うと、新築は購入した途端に価値が2割ほど下がります。これは建築会社などの利益が乗っているためで、たとえ購入直後に売却しようとしても、2割ほど安くしか売れないということです。
そして、買値の約1.5倍の住宅ローンの返済を35年間し続けなければならないのです。
このように、20代、30代の若いうちから多額の借金を抱えることは、あなたの人生の選択肢を狭めてしまうことになりますし、セミリタイア(FIRE)を遠ざけてしまう一因にもなってしまいます。
今後は終身雇用が保証されるような時代でもありませんし、アーリーステージの方は、人生の選択肢を広げるためにも、できるだけ住宅ローンは組まずに、賃貸の安いアパートに住むとか、実家に住むなどして家賃を浮かせる工夫をすることをお勧めします。
●車
2つ目の支出は、車です。
車も住居と同様、買った途端に値が下がりますし、何よりも車を所有すると、税金、ガソリン代、駐車場料金などの維持コストがかかります。
マイカーを保有している限り毎月の支出がかさんでいくので、貯蓄をすることが困難になります。
そのため、車がなくても生活できるエリアで車を保有している方は、今すぐ手放すのが良いと思いますし、車をまだ保有していないという方は、セミリタイアを達成するまでは車を購入しないことをお勧めします。
どうしても車を利用しなければならないというときは、レンタカーやカーシェアリングを利用するなどの工夫をすると良いでしょう。
●保険
3つ目の支出は、保険です。
数ある保険において、掛け捨て保険ほど無駄な保険はないと私は思います。
サラリーマンをやっていると、生保レディの方々が営業にやってきて生命保険を勧めてくることもあると思います。
私がサラリーマンだった時も、「あなたが死んだらどうするの!? 今まで育ててもらった親御さんに恩返しできないじゃないの!」なんて営業トークをされて、比較的安い掛け金で60歳までの死亡保険が1億円降りる・・・というような掛け捨て保険に勧誘されたことがありました。