収入アップを目指す⁈ 20代の転職事情

業界や企業規模によって、給与水準には限りがあります。現在働いている職場の給与に納得がいかない人の中には、「転職をして、高収入を目指そう」と考える人もいるでしょう。ただ、結婚をして家族ができた、年齢を経てしまった、となると、なかなか転職活動も難しくなることが予想されます。「転職をするなら身軽な20代のうちに」と考える人は多いかもしれませんね。

では、ここで、厚生労働省が公表している「令和元年(2019年)上半期雇用動向調査結果の概要」より、年齢階級別の転職入職率と賃金変動状況を確認してみましょう。

2019年1月1日時点の常用労働者数は5045万2500人で、そのうち転職入職者は300万1800人と約6%を占めています。
 

※厚生労働省のデータをもとに編集部作成

注3) 転職入職率の算出方法
転職入職率 =転職入職者数÷1月1日現在の常用労働者数 (年齢階級別は6月末日現在の常用労働者数)× 100(%)

女性の転職入職率が高めなのは、結婚や出産などの影響が大きいと考えられますが、そういった影響が少ない男性に絞って見てみると、他の年代に比べて、10~20代の若い世代の転職は多いようです。

なお、転職によって、収入に変動があったかを見る「賃金変動状況」については、おおむね収入増につながっている年代が多いものの、「25~29歳」では、収入増より収入減少となった人のほうが多いという結果が出ています。