株式会社リクルートキャリアが発表した「就職プロセス調査(2021年卒)『2020年7月1日時点 内定状況』」によれば、就職内定率は73.2%。昨年よりも約1か月遅れで推移しているとの結果がでているそうです。無事内定がとれてホッとした人、まだまだこれからの人、様々かと思いますが、やはり本格的に「働く」ということを考えたときに気になるのは、お給料のことではないでしょうか?

今回は、20代のお給料事情についてみていきます。

統計に見る20代の給与事情~企業規模別の初任給~

まず、厚生労働省が公表している「令和元年(2019年)賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、企業規模別の初任給は、以下のようになっています。

大学院修士課程修了(平均:23万8900円)

  • 大規模 24万2,000円
  • 中規模 23万2,100円
  • 小規模 22万9,300円

大学卒(平均:21万200円)

  • 大規模 21万3,100円
  • 中規模 20万8,600円
  • 小規模 20万3,900円

注1)上記初任給の定義
通常の所定労働時間、日数を勤務した新規学卒者の令和元年6月分の所定内給与額(所定内労働時間に対して支払われる賃金であって、基本給のほか諸手当が含まれているが、超過労働給与額は含まれていない。)から通勤手当を除いたものである。
注2)上記企業規模の定義
企業規模については、常用労働者1,000人以上の企業を大規模、100~999人の企業を中規模、10~99人の企業を小規模としている。

ただ、「手取り」という言葉があるように、実際には、この金額が丸々もらえるわけではありません。ここから社会保険料や所得税などが控除されることになりますので、ざっくりというところで話をすると、口座に振り込まれるのは額面給与のおよそ8割の金額になると考えてよいでしょう。