コロナ禍で需要の伸びた冷凍食品
そして、昭和の時代にはまだまだここまで発展していなかったものの一つに冷凍食品もあげられます。ポテサラ論争後、とある女性が食卓に冷凍餃子を出しお子さんが「おいしい」と喜んだところ「これは手抜きだよ」と夫がお子さんに言い放ったという話をSNSに投稿。こちらも多くの物議をかもすこととなりました。
これには、冷凍餃子を扱う味の素冷凍食品の公式Twitterが反応。「冷凍食品を使うことは手抜きではなく手『間』抜きですよ」と母親たちにエールを送りました。工場という台所で母親たちに代わり野菜を切り肉をこね皮に包む。そのことで家事や育児、仕事に追われる母親たちが少しでも時間を作れるようにという企業の気持ちに、感謝の声などが聞こえてきました。
総務省統計局がまとめた「新型コロナウイルス感染症により 消費行動に大きな影響が見られた主な品目など」によると、2020年6月の冷凍調理食品に対する支出金額は前年同月に比べ21.8%もアップ。通常の多忙に加え、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で外食を自粛した結果などが重なり、自宅での食事が増加。母親たちへの負担が増えたことによるものとも考えられます。「誰かが代わりに包んでくれた餃子」を積極的に利用しながら、この難局を乗り切っている人がいかに多いかがわかるデータです。