それがあれば落ち込んだ気持ちも癒せるし、元気が出て、寂しいときの支えになる。そういった「モノ」が一つでもあると、大切な逃げ場になります。子どもがそういったものを持てるためにも、子どもの好きなものをよく把握し、好きなものをプレゼントすると良いでしょう。

「コト」モヤモヤを発散する機会を

「コト」とは、商品やサービスによる体験を意味するもの。子どもにとっては、公園で遊ぶことや外出、旅行、また日常の遊びや習い事、ゲームも体験といえるでしょう。筆者の小4の息子は、旅行や買い物がストレス発散になるといいます。

今のように感染対策や暑さを避けるために家にこもるとなるとなかなか難しいですが、近場の散歩や公園遊びなど曜日や時間を決めておこなうと良い発散になるでしょう。

特に意識したいのが「身体を動かす遊び」です。ストレスを感じても、身体を動かすと発散されたり、忘れてしまうことは大人でもあるでしょう。トランポリンなど室内でもできる運動や、動画やゲームを利用してのダンスやフィットネス、オンラインの習い事、朝の散歩などを取り入れて、子どもがモヤモヤを吹き飛ばせる機会を作りましょう。

また、子どもの逃げ場作りとともに大切にしたいのが、大人の逃げ場作りです。真面目に、きちんと、「~しなければ」という完璧主義でいるとつらいもの。親側も逃げ場を作り、親子ともにリラックスできる家づくりをコロナ禍では目指していきたいものですね。

宮野 茉莉子