夫の言い分、妻の言い分
それでは次に、家事や育児のシェアについて男性側と女性側、双方の意見を聞いてみましょう。
妻の言い分
ケース①『誰の子?』
「夫は仕事が忙しく毎日深夜に帰宅します。そして私はずっとワンオペ生活でクタクタ……。しかも、夫は家事を手伝うことも、子どもの相手をすることもなく、土日は寝てばかり。
疲れているのはわかるけれど・・・。家事はともかく子どもたちは夫婦2人の子でしょう?せめて育児は2人で協力したいです」
ケース②『家事がしたいわけじゃない!』
「夫婦共働きです。でも帰宅のタイミングが一緒になった時も、夫はソファに寝そべって、スマホ片手にゴロゴロ。私は子どもたちにまとわりつかれながら、家の片付けと夕食の支度をしています。
ある日試しに、『忙しくて倒れそう・・・』とつぶやいてみたら、夫は寝そべったまま子どもたちを呼んで、スマホで動画を見せ始めたのです。そして『こっちは気にしないでいいから、ゆっくりやりなよ』と一言……。
私、家事をゆっくりやりたいわけじゃない!と怒りが込み上げましたね」
夫の言い分
ケース①『どうしていいかわからない』
「まだうちの子は赤ちゃん。幼稚園児とか小学生ぐらいの話せる子なら、なんとなくどんなことをすれば良いのか想像がつくけれど・・・。普段は仕事で家にあまりいないから、正直赤ちゃんの相手をしてくれと言われても、どうしていいのかわからない…。
外にお散歩なんて絶対ムリです。泣かれたらどうしよう、って思ってしまいます。だから、ついつい、妻任せにしてしまうんです」
ケース②『不満な顔をされるならやらない』
「食洗機に食器を入れてスイッチを押すだけで良い、ってことだったので、まずは食器洗いを引き受けました。
そして、食器を詰めるだけ詰めてスイッチオン!・・・でも、終わると必ずといっていいほど、妻に洗い残しを指摘されるようになりました。
そこで代わりに子どものおむつ替えに挑戦してみると、ああでもない、こうでもないとまた不満そう……。妻に不機嫌な顔をされるぐらいなら、家事と育児に手を出すことはやめようと思いました」