シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2020年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年8月5日に更新されたトリドールHDの2020年7月既存店売上高は、対前年同月比85.5%。内訳は客数80.7%、客単価106.0%と、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずにマイナス成長となりました。

また全店売上高も91.6%で、既存店・全店ともにマイナス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

前期の既存店売上高は、対前年同月比でプラス成長月9カ月、マイナス成長月3カ月であり、概ね堅調な推移を見せました。

しかし新型コロナウイルス問題が生じた3月以降は、3月84.7%・4月54.7%・5月63.2%・6月83.6%・7月85.5%とマイナス成長が続いています。緊急事態宣言の全面解除後の6月に83.6%まで回復して7月も回復は続きましたが、プラス成長には至っていません。

全店売上高については、前期は3月を除き全ての月でプラス成長が継続。3月以降は既存店と同様の推移を見せていますが、7月は対前年同月比90%台までの回復を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は昨年11月に1,585円の高値を付けた後に反落。2020年に入っても下落は止まらず、2月後半からの株式市場全体の下落もあり、4月には安値893円に到達しました。その後上昇し5月には一時1,500円を回復したものの、現在は1,100円台で取引されています。

既存店・全店とも、売上高は4月をボトムに回復傾向にあります。8月はプラス成長を回復することができるのか注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次売上高レポート

LIMO編集部