数少ないメリットとは

ここまで読んでいくと、車高を落とすことは見た目を重視する人以外にとって「百害あって一利なし」のように思えてしまいます。

ですが、人によっては車高を落とすことで恩恵を受けられる場合もあります。その恩恵とは、乗り降りがしやすくなる、という点です。

特に高齢者を乗せる機会がある場合、車はミニバンなどが多くなるはず。乗り降りしやすいように手すりやステップが付いている車もありますが、足腰が弱ってきている高齢者にとってはそれを使っても大変なこともあるでしょう。

車高を下げることで足腰への負担が低下する可能性もありますから、こういった場合は恩恵が受けられるかもしれませんね。

また高価な車高調整式サスペンションに交換することによって、重心が低くなり乗り心地が純正比で改善されるということもあり得ますから、必ずしも悪いことだらけということではないかもしれません。

まとめにかえて

車高を落とした車=不良というイメージもあるかもしれません。車高を落とすことのデメリットは数多くありますが、乗り降りしやすくしたり乗り心地を良くしようと努力する人も少なからずいる、ということも覚えておきたいところですね。

宇野 源一