先延ばしにしてしまう人は、後から始めたとしても金額を増やしさえすれば、追いつけるだろうと考えてしまいがちです。でも実際は少額であっても早くから始めた人には、なかなか追いつくことはできません。

注1:上記はシミュレーションであり、将来の運用成果等を保証するものではありません。また、手数料・税金等は考慮していません。

老後資金準備のポイント2:意外にかかる税金

長期で資産運用する場合、重要なのはコストをシビアに考えることです。コストといえば、まず手数料が思いつきますが、実は意外に高くつくけれども忘れてしまいがちなのが、税金です。

金融商品などの分配金や売却益には所得税・住民税などで20.315%の税金がかかります。たとえば、100万円の利益が出た場合、100万円に20.315%課税されるので、税金は203,150円。その結果、実質の手取り利益は796,850円になります。このように、税金は意外と負担になるのです。

2つのポイントを外さないよう活用したい制度とは?

ところで、個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」について聞いたことがあるでしょうか? QUICK資産運用研究所「個人の資産形成に関する意識調査」によると、7割の方がiDeCoを知りませんでした(対象:全国の20~74歳の男女、5,075サンプル)。

iDeCoは私的年金制度

iDeCoは2017年1月に登場し、まだまだ世間一般の認知度は低いですが、老後資金を検討するうえでぜひ押さえておきたい仕組みです。ざっくり言うと、iDeCoとは、毎月または月ごとに決まった金額を積み立てて、そのお金を自分で運用し、老後資金を準備することができる私的年金制度です。