「非現実的」なリアルを追体験

『愛の不時着』にしろ、かつて大ブームを巻き起こした『冬のソナタ』にしろ、眉目秀麗な主人公の男性は、一途にひとりの女性を思い、その愛を捧げます。「相手のことを大切に思い、そのためなら命を捧げることも厭わない」。これこそまさに理想の愛、ロマンティックの極致。

実際に起こるはずなどない…。そうわかっていながらも心のどこかで「こんな恋愛をしてみたかったな」「こんなセリフを一度でいいから言われてみたかったな」という誰しもが持っている願い…。それを実現しているのが韓ドラなのです。

現実の世界では、大恋愛の末結ばれた夫でも「恋愛」よりも「生活すること」を優先するようになってくる。そのうえ子供が生まれると、夫は家族でありパートナーであり、ある意味“戦友”…。恋愛は二の次どころか五の次、六の次になってしまう。

毎日の生活に不満はないけれど、ふとしたときに感じる寂しさ。それを埋めてくれるのが、まさに「理想の恋愛」を描いた韓ドラ。