相場の見方もコロナ後で大きく変化してゆくべき

テクニカル指標を考える

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日本社会の遅れに気が付けた今、相場の変化にも目をむけよう

新型コロナウイルスによって、日常生活が遮断され、多くの方が、日本社会が遅れていることに気づかされたことでしょう。

給付金を振り込んでもらう作業が大変だということで、マイナンバーの重要性が浸透しました。

また、インターネットでのオンラインミーティングの方が遠慮のない意見が出やすく、内容が充実する場合があることもわかりました。

これまでの習慣や思い込みによって、われわれは、自らを不自由にして、縛られた生活を大変だと言って楽しんでいたわけです。

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さて、相場の世界にも同じような状況があります。

明らかに現状にふさわしくないものが、あたかも使えるものであるかのように紹介され続けていて、投資家の判断の邪魔をしていることもあります。その判断の邪魔になっているものの一つに「テクニカル指標」があると考えています。

既存のテクニカル指標の意味が薄れたことに目をむけよう

株式投資を知る人は、「ストロングフォーム」、「セミストロングフォーム」、「ウィークフォーム」といったキーワードを聞かれた方もあるでしょう。

ストロングフォーム型の市場、セミストロングフォーム型の市場とは、公開情報が即座に株価に反映される状況のある市場をさしています。このような市場では、ファンダメンタルズ分析が役に立たないと言われています。

また、ウィークフォーム型の市場とは、過去の価格変化と将来の変化との間に関係性がないと考えられている市場をさしています。このような市場では、テクニカル分析が役に立たないと言われています。
一般的に、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析の有効性を語る際、価格変化がどういうタイミングであらわれるかの考え方の違いによって、値動きの予測の仕方についての意見が分かれます。

今回、テクニカル指標が投資家の未来予測の邪魔になっていると書く理由は、過去の論争を仕掛けているのではなく、指標を作るための元データの意味が薄れたと判断できるからです。

取引時間が変わり、終値の意味が薄れているというだけでも、終値を使った過去のテクニカル指標と現在のテクニカル指標の信頼性は、シミュレーションで得られる勝率以上に違うだろうことを推測できるはずです。

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市場分析が得意な金融ライター
大学を卒業後、大手証券会社に入社。金融機関を退社後、資本市場の分析を得意とするライターとして独立。公開情報やデータをもとに分析をした、偏りのない記事を執筆してきている。