少子高齢化の進行を背景に、「終活」に関心を寄せる人が増えていますね。2020年7月10日からは、自筆の遺言書を法務局で保管できるようになったことなどをきっかけに、より具体的な「終活」をイメージし始めた、という人も多いかもしれません。
「自分が亡くなったあと、家族が困らないため」
「自分自身が、より良い人生を送るため」
終活の目的を大きく2つに分けると、こんな感じになるでしょうか。
前者は、自分のお葬式やお墓についての希望、相続トラブルを避けるための準備、モノの片づけ、といったことがイメージしやすいですね。そして後者については、「煩わしい人間関係を整理したい」と考えている人、結構多いのではないかと思います。
「姻族関係終了届」という制度を知っていますか?
ちょっと耳慣れないかもしれませんが、“死後離婚”とも呼ばれるもので、これも、終活の一つではないかと筆者は感じています。
そこで、義家族との関係を「整理」した、A子さんのエピソードをみていきましょう。きっかけは、夫の死を通じて彼女が経験した、とあるできごとでした。