定年間近になってくると、退職金や年金の受け取りなど、お金にまつわる悩み事が増えてきます。老後の生活費の礎となるものですから、大切に使いたいと考える人が多いのは当然ですね。
しかしながら、退職金のような大金を一度に手にすると、平常心ではいられない場合もあります。退職時などに、投資や儲け話に乗ってしまうのはそのためかもしれません。
定年後の投資や運用は慎重に行う必要があります。今回は、定年後に役立つ投資信託の選び方についてお伝えしたいと思います。
投資信託を選ぶ時の注意点
投資信託は国内で設定されているものは、現在、約6,000本あります。
投資対象は様々で、国や地域別(先進国、新興国、欧米、北米、中東、アフリカ、アジアなど)、資産別(株式、債券、不動産、コモディティなど)、通過別(先進国通貨、新興国通貨、高金利通貨など)、セクター(業種)別、テーマ別など、非常に多岐に渡っています。
募集の方法や投資手法では、オープン型、クローズ型、アクティブ型、インデックス型、グロース型、バリュー型、レバレッジ型など、上記の投資対象に加え、色々なパターンで投資が行なわれています。
このような様々な対象、手法で設定されている投資信託が6,000本もあるのですから、この中から、自分に合った投資信託を選ぶのは大変な作業になりそうですね。
投資信託が投資に値するかを選ぶには、インフォメーションレシオやトラッキングエラー、シャープレシオなど、様々な指標を参考にする必要があります。
このような指標は、ファンドの成績を知るために重要な指標です。加えて、ファンドマネージャーの投資方針などもこれらの指標から垣間見ることができるため、投資前にこれらの指標を調べておくことは非常に重要です。
しかしながら、上記の指標は、初心者の方には少し難解なところもあります。ぜひ理解しておきたいところでもありますから、わからない場合は、遠慮せずに専門家に聞いてみましょう。
投資信託の購入時の注意点
投資信託は証券会社、銀行などの金融機関で購入することができます。またネット証券でも手軽に購入することができます。
投資信託は購入する際などに手数料がかかります。この手数料は、販売会社によって異なります。
例えば、同じ商品でも販売手数料が1%のところもあれば、1.5%のところもあります。購入する際、この販売手数料は事前に投資金額から引かれます。投資金額の多い方がリターンは増えるわけですから、手数料は無いか少ないに越したことはありません。手数料は必ず確認しておきましょう。
もっとも最近では「ノーロード」と呼ばれる販売手数料が無料の投資信託もあります。個人投資家にとっては資産運用がしやすくなったといえます。
また、投資信託の品揃えは金融機関によって異なります。ネット証券は概ね品揃えが豊富ですが、銀行などは品揃えが少ない場合があります。
商品の多寡は、問題の本質ではありませんが、よい商品が多くあれば、選択肢も増えますので、投信ラインナップを事前にチェックしておいても損はありません。
退職金プランは要注意
銀行でよく見かけるのは、定年を迎える60代の方をターゲットにした退職金プランです。その名のとおり、退職金での運用をおすすめする商品です。
多くは定期預金と投信信託、外貨預金などの金融商品とセットで販売されています。定期預金の金利は通常の定期預金金利より高く設定されているため、非常に魅力的ですが、同時に投資信託や外貨預金などを購入する必要があります。うまく活用できれば、便利な商品ではあります。
しかし、高金利につられて、よく調べることもせずに投資信託を購入するのは避けたいところです。
このプランを利用する際は、事前に金融機関の商品ラインナップを調べておき、購入したい商品の特性を下調べしてから、窓口のアドバイザーに相談した方がよいでしょう。
投資信託の選び方、何がベストか
実際に購入する投資信託は「債券」ファンドと「株式」ファンドの両方をうまく使い分けたいところです。資産を選ぶのは手間だとお考えの方には、バランス型と呼ばれる債券や株式を組み合わせた投資信託もあります。いずれにしても、複利効果を活かし、長期で運用していきましょう。
債券ファンドは、米国債など、先進国で金利が比較的高い国での運用をおすすめします。債券ファンドは毎月分配型の設定が多いのですが、複利効果を得るために、分配金が出ないファンドを選ぶか、出たとしても再投資を選択しておきましょう。
株式ファンドは、成長の見込みがある国々の株式をメインに投資するのをおすすめします。その際、インデックスファンドを選ぶより、実績のあるアクティブファンドをおすすめします。
アクティブファンドの大半は運用がうまくいってないのは事実ですが、中にはポテンシャルの高いアクティブファンドも少なからず存在します。
アクティブファンドは、ベンチマークを設定しているファンドとしていないファンドがあります。できれば、ベンチマークを上回る成果を目指しているファンドを選んで、そのファンドが過去にどのような成績を挙げているのかを調べてから、投資するかしないかを判断するのがよいでしょう。
上記の方法でファンドを選定し、分配金を再投資することで、複利効果を得ながら長期で運用していくことをおすすめします。
途中でお金が必要になった場合は、一部を中途解約しても構いません。できれば市況の良い時に一部を解約、残りは運用を継続してください。
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まとめにかえて
60代から運用を始める方は、子育てなど生活に関する大きな出費はほとんど終えており、金銭面では、比較的自由に投資することが可能な年代でもあります。
信頼できる専門家(ファイナンシャルアドバイザー)を探して、豊かな老後に備えるため、できる限り早めに準備を行うことをおすすめします。