「〇個で△円!」という売り出し方をしているからといって、必ずしもその個数を購入する必要はありません。無駄なく自分が必要な個数分だけの購入を心がけましょう。
④こまめに電気をオンオフする
4つ目は、こまめに電気をオンオフにする節約術です。「これは立派な節約術では?」と思うかもしれませんが、実は電気というのは点灯しているときよりも、スイッチをオンにして点灯するまでの消費電力の方が大きいのです。
日本科学未来館のサイトによると、家庭によくある32型のリング型蛍光灯において、電気のスイッチをオンにしてから最大3秒間は、消費電力が通常点灯の約2.2倍になることがわかっています。つまり、短時間のあいだに電気のオンオフを繰り返すことは、かえって電気代を高くすることにつながる可能性があるのです。
白熱球やLED照明など、蛍光灯以外の電気を使っている方はこの限りではありませんが、電気は基本的に点灯するまでに必要な消費電力が大きいということを頭の隅に置いておくといいかもしれません。
まとめ
本記事では、実は逆効果になっているかもしれない節約術を4つご紹介しました。一見どれも節約術として有効なイメージがあるものですが、何も考えずに実践しているだけでは、かえって無駄遣いにつながるリスクがあることがわかっていただけたかと思います。
「無料」「割引」「〇個で△円」…などの言葉に簡単に惑わされずに、本当に自分に必要なものを見極める力をつけることこそが、節約成功への近道なのかもしれませんね。
【参考】「電気・電力の基礎知識」(日本科学未来館)
タナカ チアキ